January, 2015

「こんにちは、APOLLO一級建築士事務所を主宰する黒崎敏です。2000年事務所設立以来、東京を拠点に100以上の建築をデザインしてきました。2007年より韓国ソウルに、2013年中国鄭州市サテライト拠点を置き、住宅や商業施設等、複数のプロジェクトが進行しています。今日は埼玉と神奈川に建つプロジェクト2つを紹介します。 ã€
 

PERGOLA





西海岸のケーススタディハウスのような解放感溢れる住宅を求めて計画がスタート。月極駐車場の奥に位置する住宅であることから、視線の問題を考慮し、外壁面にはあえて開口部を設けないファサードとした。中庭を取り囲むシンプルなL型平面とすることで工事コストを抑え、中庭とエントランスアプローチを兼用することで生まれた程良い中間領域が、内外のスイッチとして機能している。
 
1階玄関脇に設えた主寝室は落ち着きのある小さな個室としている。その一方で、コートサイドに面した子供室は開放的なワンルームとした。子供の成長にあわせ各空間を仕切ることもできる。玄関正面にはエントランスオブジェにもなるストリップ階段を配置。それを上ると間仕切りがないワンルームの2階が現われる。フラット天井を構成する美しい現しの垂木によって空間全体が連続して覆われ、エントランスコート上部にもパーゴラを連続させることで内外の空間に一体感を持たせている。
 
2階天井の脇にスリット状のスカイライトを設け、降り注ぐ自然光のシャワーが壁面に陰影を刻むシーンも演出。また、垂木の間に設けたLEDランプによる建築化照明が、主体構造であるSPF材や野地板を美しく照らしドラマチックな光のグラデーションが生みだす。中庭上部のパーゴラの下面に柔らかいアッパーライトを照射することで浮遊感が溢れる夜のシーンをつくりあげている。






Photos: Masao Nishikawa
 

 


WAVE





広告代理店に勤めるサーフィンが趣味のご主人は、中庭のある住宅で家族と生活を送れるよう海岸に程近いこの敷地を購入した。前面道路側に2台分のガレージとエントランスを確保するために2階躯体を鉄骨でオーバーハングさせ、浮遊感のあるファサードを構成した。
 
コの字型の平面が特徴的な1階中庭には建物外周からもアプローチが可能なため、サーフィン後には中庭側に設えた浴室に直行できる仕掛けとした。同じく中庭に面した1階子供室横にスタディルームを設け、大きな窓から中庭に植えたシンボルツリーと隣家の借景を眺めながら気持ちよく勉強することができる。
 
2階はシンボルツリーの成長を眺められる中庭を取り囲むような大きなワンルーム空間とした。奥にあるキッチンは使い易い対面型で、コーナーサッシを配したダイニングとの親密性が確保できる。また、中庭を挟んだ対面にはリビングを設け、ダイニングキッチンとは緩やかな段差でつながる仕組みとした。道路側には大きなルーフバルコニーを設け、プライバシーと解放感を両立させている。フルオープン機能のサッシを設けることで内外が一体となり、あえて床段差を設けることでステージ感が溢れる効果をもたらしている。
 
上下のフロア間には中庭を介して見上げ/見下ろしの効果が生まれ、2階のストライプ状の木張り天井が波打つような独特のリズムで連続することで、シンプルな平面ながらも空間に独特のアクセントが生まれている。







Photos: Masao Nishikawa
 
 
I N S I D E   A P O L L O

 
AWARD
 
"ARROW" と "LATICE" が2014年グッドデザイン賞を受賞しました。
 


 


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